カルマ

人間の精神は基本的に自由なものです。そのことはみなさんも直観的に分かると思います。何をどのように考えるかはあなたの自由です。自分の性格も自分で選ぶことが出来ます。でも、でもということもみなさんは分かっています。制限があるのです。誰かのことをどうしても許せない・・・本当は許したいのに。どうしても怒りが治まらない・・・楽になりたいのに。自分のことを愛せない・・・本当は苦しいのに。自分の体験を自分で決めたいのに、いつも体の欲望に負けてしまう・・・これは笑いごとではありませんよね。これらの制限はすべて、カルマと遺伝的な制約に起源を持っています。

カルマとは、伝統的には輪廻転生が正しいとして、他の転生(いわゆる過去世)から来ていて現世に影響を与えている因子のことを言います。そして例えば前世で人を殺したので、現世ではその「バランス」を取るためにひどい目に遭うとか、逆に前世で功徳を積んだので現世で幸せになる、という風に考えたりします。「愛の星 友の会」ではこのような定義はまったく正しいとは考えていません。一つの人生は一つの時空間の中で構成されており、始まりと終わりがあります。別の人生は別の時空間に存在しています。ですから(基本的には)別の人生からの影響はありません。もしそんなことが可能であれば、すべてがごちゃごちゃになってしまい、今の人生に意識を集中することが出来なくなってしまいます。自分が為したことの結果は必ず自分に返ってきます。もし人を殺したのであれば、それなりの結果が返って来ます。しかし、時空間の性質上それは一つの人生の中で完璧に完結するものです。

それでは「愛の星 友の会」で言うところのカルマとは何でしょうか。私たちはいわゆる天国のような場所で一つの人生の計画を立てます。そこでは私たちは天使であり、ものごとの全体像を見渡せる有利な立場にいます。神と呼ばれるような存在に非常に近い場所にいるのです。天使としての私たちは人間の肉体を持っていないので、死の恐怖を知らず、また食べるものやお金のために働く必要もありません。そのような観点から次の人生の努力目標を設定し、舞台背景と登場人物と出来事を準備します。そしてそのような学びを効果的に達成できそうな時空間の切片(時代)と血統(両親)を選んで生まれて来ます。私たちのこの三次元の世界では、地球という存在が終始一貫して学びの為の焦点を提供してくれていて、そのことによって複数の魂が一つの文明を共有出来るのです。すべてのセッティングが整った後、私たちは人間として生まれて、あらかじめ用意しておいた筋書きが進行して行くことになります。そして必ずしも憶えていない出来事が起きてしまいます。これには人間関係のあらゆる問題も含まれます。実は自分で計画したことなのですが、全部憶えていたら達成できないことがあるので、憶えていないのです。人生を計画したときに設定しておいた出来事が起きること、これがカルマの定義です。どうしてそんなことが本当だと分かるのですか?とみなさんは思うはずですが、これは人間性の制限を解き放ち、多次元の意識の統一を達成した存在たちによって与えられた教えです。

実際他の人生で人を殺した人が今の人生で逆に殺害される、ということはあるというのが現実ですが、それは法則ではなく、自分の学びのために自分自身で設定したことです。そのようである必要はないのです。運命はあるのですか、という問いに対しては、ある意味、運命はあると答えます。人間として生まれた限り、自分で設定した目標を達成する運命にあるのです。ただ多くの場合、その運命をはっきり憶えていないというのが辛いところなのですが・・・しかしヒントは随所で与えられることになるでしょう。運命を変えることは出来ず、変えるべきでもありません。一つの人生の中であらかじめ設定した目標を達成できた場合は、次なる運命を決め、人生をがらり変えることが可能になります。有り難いことに、目標を達成するための道を楽にすることは許されていて、その方法は後ほどお話しします。

運命は必ず成就するのかというと、まったくそうではありません。それどころか、私たちは同じ目標に取り組みながら何回もの人生を費やす傾向にあるのです! 人間としての経験の浅い魂であれば、まず幸せな家庭を築くことを目標にするかも知れませんし、多くの経験を積んだ魂であれば、人間の制限的なパラダイムを打ち破り文明自体を前進させるような挑戦を選ぶかも知れません。人それぞれ目標はまったく個性的なものであり、すべてが可能です。宇宙は善であり、私たちは自らの愛を差し出すことによって全体に貢献するという方向性を持っています。

運命の成就を難しくしているものは人間の遺伝的制約です。遺伝子には先祖の制限的な思考形態が蓄えられていて、それらは「人間は無力な存在である」「本当に欲しいものは滅多に手に入らない」「戦争はなくならない」「気をつけろ、愛する者に裏切られることもあるぞ」「権力には従わなければならない」など挙げ始めれば切りがないほど沢山あります。そこから派生して無気力、無関心、恐怖、怒り、悲しみなどの感情がやって来ます。特に、思春期になると性のエネルギーが動き始め、子供を作る為の準備が完了すると共に、遺伝子の中に存在する先祖(過去)の情報が表面化する為に、ものごとに対する「意見」を持ち始め、様々な感情が激しく現れて来ます。さらに生存、生殖、弱肉強食といった動物的性質が強まって私たちの道を険しくするのです。私たちはこれらの問題に向き合わなければなりません。これらの制約が一切なかったとしたら、私たちの道はずっと楽になることでしょう。

私たちは、これらの制約ゆえに運命と向き合うことが出来ずに逃げ出してしまうのです。自ら設定しておいた特定のイベントから逃げてしまうと、それだけで目標の達成が不可能になってしまうこともあり得ます。成長の機会はしばしば挑戦として現れます。人間として生きるには勇気が要るのです。ではなぜ、この三次元の世界で自分を表現する必要があるのでしょうか?と思うかも知れません。その価値はどこにあるのでしょうか? 確かに価値は存在し、それは限りなく深い感覚であり、言葉に置き換えることが出来ないものです。少なくとも、あなたは自ら選んで生まれて来ています。あなたに人生を強要する存在はいません。

さて今のこの時代における特異な現象があります。私たちが望むならば、人間的なあらゆる制約を無効にする手段が提供されているのです。これはもちろん、ビッグニュースです! それは「新しいエネルギー」と呼ばれるもので、三次元の観点からすると、天の川の銀河の中心から太陽へと送られ、太陽から地球に送られて来ているエネルギーです。それは近年観測されている太陽黒点とガンマ線、太陽フレアと太陽風のことです。科学に興味のある人は近年の太陽の活動の変化について調べてみてください(科学的には非常に好ましくない変化と解釈されてはいますが)。エネルギーや粒子は必ず情報を運搬しており、太陽からのガンマ線と太陽風の影響が人類の意識を直撃しています。太陽からの情報は人類の意識がより大きな展望へと開いて行くように促しており、それによって「目に見えるもの以上の何かがある」と気付く人が急激に増え、副次的に社会の不正が次々と明るみに出る結果になっています。この新しいエネルギーは大変強力なもので、あなたが自らの運命を受け容れ、成就させることを「今この瞬間」に深く決意しさえすれば、大量に流れ込んで来ます。そしてあらゆるものごとが加速して、カルマが時間的に収束して起こり、しかもそれを楽々と乗り越えることができ、遺伝的制約は癒されて消え去ってゆきます。一九八七年から二〇一二年までの間続くと言われているこの新しいエネルギーの流入によって、他の時代ではとても難しかった問題を解決できる可能性があるのです。それは遺伝子の中に蓄積された恐怖を喜びに置き換えることなのです。なぜこのような素晴らしい機会が与えられたのかというと、人類が祈り、助けを求めたからなのです!

新しいエネルギーは今地球上で生きている人であれば誰でも利用することが出来ます。ただし、まずは自分が現実の創造者であることを本当に受け容れなければなりません。もし自分が現実の創造者であるならば、もう苦しみを創造する必要はないのです。もし自分を愛するならば、喜びだけを受容すれば良いのではないでしょうか。新しいエネルギーはそのように働きます! あなたが選ぶならば、「私はスピリットであり、創造者である。私はスピリットの愛と単純さと力強さを受け容れ、生の喜びを表現している。私は常に、私自身を愛している。私は常に豊かであり、健康である。そしてそれ以外の存在であったことは一度もない」と毎朝「今この瞬間」に留まって宣言してください。するとあなたはそのような人になります。

このように高められた意識状態でいると、過去に起因する感情がやって来ても、深呼吸しながらそれを感じているだけで、制限的な信念に容易に辿り着くことができ、それをもっと拡大した信念に置き換えることが出来るようになります。例えば、「私は魅力的ではないから、パートナーを得ることは出来ない」という古い信念を見付けたら、「私は常に魅力的だった。だから最高のパートナーがやって来ることを知っている」という信念に置き換えるというように。するとそのようになるのです。非常に根の深いトラウマも新しい観点から見詰め直すことが出来るようになります。大体において、あなたが心から望み、喜びを感じることがあなたの運命です。しかしこれは「自分さえ良ければいい」という人間のエゴの視点からでは決して到達できない生き方でもあることに注意してください。

非常に意識が拡大すると、あなたは多次元的になり、あらゆる存在物が、特に地球があなたの教師になります。これはこの時代からのあなたへの贈り物です。あなたの意識は体の中にしっかりと存在しながらも、もともと人生を計画した天使としての視点や、自然との対話を取り戻すことが出来るのです。そして他の転生で完了することが出来なかった運命がこの人生で成就したことを知ることによって、あなた自身の多様な構成要素の感動的な統合が起き始めます。そのようにして終には、あなた自身が「神」であったということを知るのです。「神の知性」の中では、万物は繋がっているのです。

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