ラムサ『ホワイトブック』

この本を紹介してよいものかどうか、いささか迷いがあった。私自身が二十代の頃に夢中になって読み、Ramtha’s School of Enlightenment(ラムサの覚醒の学校。アメリカはワシントン州にあり、ラムサの教えをベースにした訓練を受けることができる)で学びたい一心で会社を辞めたのであった。だが(言うまでもなく)結果は散々であった。これはラムサの教えが間違っているとかいうことではなく、私自身の選択と実行上の怠りの結果であり、すべての責任は私にあることを強調しておきたい。さて、あなたは神である、制限はない、どんなことでも創造できる、自分のやりたいことをやりなさい、そういう哲学である。チャレンジ精神のある若者に大いにアピールすることは言うまでもなく、80年代にはタイム誌に取り上げられるほどの一大センセーションを巻き起こした。身体の振動数を上げて風(不死)になるというくだりは、あちらこちらの古代文明に登場する神話的要素として読むこともできる(例えば『列王記』のエリヤ、ヒマラヤ聖者のババジ、近年ではフランスのサンジェルマン伯爵)。無論ラムサの説くような生き方に実際に飛び込んで行くには、結果どうなっても自分の責任という覚悟が絶対に必要である。人生を棒に振るような結果になったとしても、それをラムサのせいにするべきではない。一を聞いて十を知るような、何をやっても成功できる天才タイプの人が、プラスアルファを求めるのには向いているかも知れないと思う。七つの天界やクンダリーニといった神秘学に共通する概念を(教養として)学ぶという目的なら、とりあえずは面白く読める一冊である。(この本には図しか出ていないが、紫外線領域のブルーボディに関する教えはユニークで、個人的には特に素晴らしいと思った。)

バーバラ・マーシニアック『プレアデス+ 地球をひらく鍵』

プレアデス星団からの反逆者集団がチャネラーを通じてメッセージを伝えるという、いわゆるトンデモ本の類いではある。彼らによれば、自分たちの祖先が過去に人類に対して行ったDNA操作の結果、生命の本質が冒涜され、最終的に人間がサイボーグ化された未来の時間軸が存在しているのだと言う。地球はあらゆる生物の設計図のようなものが貯蔵されている12ある図書館のうちの一つで、人間はその情報にアクセスするためのIDカードのようなものであり、それゆえ重要であると言うが、それが具体的に何を意味するのか詳細は語られていない。プレアデス人自身をも含めて、外部からのメッセージを簡単に信用してはいけないとする。なぜなら必要な情報は既に人体に記録されているからとし、それゆえ私たちが自身の中にある情報にアクセスする方法はしっかり語られている。問題は「地球を所有していると思っている」アヌンナキなる高次元の存在たちとゲームをプレイすることによって、私たちが心の内部を覗き込み、すべての本質が愛であることを見破れるかどうかであり、図書館を開く鍵は、地球を我が家として大切に思う気持ちであると言う。古代史からセクシュアリティに至るまで話題は多岐に及び、内容の質は他の追随を許さない。変なことを言うようだが、まずは完全なフィクションとして読むのがいいと思う。それでも、普段のものの考え方にいかに想像力が足りていないかを痛感させられるだろう。歴史学や考古学をやる人には特におすすめ。