どこに住むかというのは非常に現実的な問題ではないかと思います。家を買うとか建てるというのは人生の一大イベントとされています。ところが、理由が何であれ、どこの地域のどんな家に住んでみたい気持ちになるかというのは、最初から運命的に決まっていると言えるのです。私たちは生まれた時に、ある地域のある家、基本的には両親の家に置かれるわけです。理想を言えば、置かれた環境で努力して自分を乗り越え、これ以上成長できないとなった時点で次の環境に移る、そこでまた最大限に成長して次の環境に移る、という形がいいに決まってます。ところが心を変えるとか感情を変えるということは、実際にはかなり難しいのではないでしょうか。自分を乗り越えるどころか、生まれ付いた性格のままに生きてるだけ、というのが人間社会の実態であります。目先を変えるために引っ越しをしても、私の意見ですが、あまり運命路線は変わらないだろうと思います。家の中を整理したりするといい(もちろんいいことです)という教えもありますが、それだと話半分なんだろうと思います。自分の中で取り組んで来たことが一つの区切りを迎え、心が明るくなったとか楽しくなったタイミングで新しい家を探すと、自然にいい方向に行けると思います。なお、これも私の意見ですが、「ここが終の住処」という感覚を持つとそこで成長が止まってしまうようですので、参考にしてみてください。