オイル治療の可能性

禊と言いますか体を清めることは、霊性の道において人によっては大事になって来ると思います。で植物から抽出するいわゆるエッセンシャルオイルに、気と言うかエネルギーの詰まりを解消する効果があると個人的に感じています。エッセンシャルオイルにはたくさん種類があって、足の裏など直接肌に塗れるオイルと、オリーブオイルなどに少量溶けば肌に塗ることができるオイルと、どんな場合でも肌に塗るべきでなく香りだけを利用するオイルとあるわけです。気と言うかエネルギーの流れは人それぞれ全然違うので、どういう場合にどのオイルが効果があるのか見極めるのは至難の技と言えましょうが、国や文化によっては代替医療として使われる場合もあると聞きます。私自身の経験から言いますと、特定の植物に含まれる特定の成分に薬効があるという解釈よりは、エッセンシャルオイルに含まれる多次元の光が体のいわゆる自然治癒力を引き出すという解釈の方がいいんだろうと思います。好転反応(瞑眩)と言うんでしょうか、病気が進行するのと逆の順番に症状が出て来るというのも私の経験ではある程度本当で、治療と言うよりも治癒という表現の方がしっくり来ます。治癒に向かう時の症状はとても辛いものになり得るので、この分野を日本ではほとんど誰も探究していないのも頷けます。他人の体で試すわけに行かないので、自分の体で実験するしかなく、現時点では結果どうなろうが完全に自分の責任でしかありません。ある人には劇的に効果の出るオイルが、別の人にはまったく何の反応も出ないか、強過ぎてアレルギー反応が出る場合もあり、まずは体力を回復するための別の方法が必要であるとか、いわゆる好転反応の症状を緩和してあげるために別のオイルをブレンドして使うとか、専門家になろうとしたら学ぶことがたくさんあるでしょうが、将来的には素晴らしい成果が期待できると思います。

森本貴義、近藤拓人『新しい呼吸の教科書』

心身の悩みやトラブルがきっかけとなり精神世界に入門する人の数は多いに違いない。だが、瞑想だとか潜在意識を変えるとか、やたらと(心の操作ですべてを解決できるという)精神論を強調する教えに従って努力したものの、これといった成果を出せないまま何十年も苦しい思いをしている人もありはしないだろうか。それはスポーツの世界で、かつての(服従と忍耐を強要する)根性論が今ではあまり正しくないとされているのと似て、手段がきちんと目的に結び付いていないからという可能性も考え得る。まずは呼吸を改善してみるのはどうだろうか。ストレスの多い現代人は、多くの場合呼吸が乱れているらしい。誰でも最初は(自然な)正しい呼吸をしているが、それを取り戻す必要があるということである。本書は、細胞に届けられる酸素の量を増やすことによって心身の状態を改善できるという事実を、最新の知見を交えて教えてくれる。楽な呼吸をするための姿勢や筋肉を取り戻すエクササイズも紹介されており、基本的に実践中心の内容である。インストラクションをよく読む必要があるが、写真入りなのでイメージはしやすい。ほとんど誰にでもできる基本的な方法から始めて、かなりスポーツをしている人にとってもやり甲斐のあるレベルにまで進んで行く。