神性と人間

これまでの精神世界は、純粋で高尚ないわゆる神性や霊性と呼ばれるものを重視する教えと、自己実現や人間生活の向上を重視する教えと、二派に分かれて伝わって来たというのがよく知られた事実だと思います。ざっくりとですが、前者を一元論、後者を二元論と称して来たんであります。ところが、頭の痛くなる話で申し訳ないんですが、表面的にはノンデュアリティを謳っているのに、実際には人間を醜いとか汚いとか本当は存在しないとかいう自己主張を捨てない、哲学的には一元論的二元論に分類されるものもあり、その反対に、人間の向上心を肯定し表面的には現世利益を謳っているのに、実際には独立した自己はないという見地に立つ二元論的一元論もあるのです。こういう議論はもう何千年も続けられて来ています。あいのほしとしては、何もそこまで難しく考える必要ないし、第一あなたが幸せじゃなきゃ意味がないという立場でやってます。神はなぜ人間を作ったのでしょうか。ほんとの信仰を欠いている限り、議論が尽きることは永久にないでしょう。この際宗教的な用語を使わずに言えば、自然法則を正しく理解し信頼することが、私たちが本当に幸せになるための必要条件だと言えるでしょう。