好き嫌い

好きなことを仕事に出来れば最高だ、と一般によく言われますが、スピリチュアリティの観点からしますとこれには二色ありまして、一つは好きなことが得意なことになり、その先が世のため人のために役に立つことに繋がって行くことです。さらに世のため人のために自分を最大限に役立てて行こう、という志で行くならば言うことありません。もう一つはいわゆる人間の五官に触れる好き嫌いを追求して行くことで、それが多くの人に受け入れられる内容であれば仕事に出来るというものです。いわゆる趣味の研究家やアーティストと呼ばれる職業が、多くの場合それに該当します。自分の五官を楽しませることを中心に生きて行くと、いわゆる自己満足の人生になりますが、面白いのは、自分のためだけにやっていることが、結果的に世のため人のために役立つ場合もあるということでございます。するといわゆる社会的に成功するということが起こるわけです。ただし、五官の好き嫌いを中心に据えて生きて行くことは、いわゆる肉体に自分のアイデンティティを縛り付ける可能性があります。よく「年取って頑固になる」と言われるのはこの状態でございます。私に人の生き方をどうこう言う資格はないので、みなさんが自由に判断して良いことです。好き嫌いで行くと、結果的に人の健康を害する内容のものが、多くの人に求められてお金になる場合もありますが、あいのほしとしてはおすすめしません。だって、自分がしたことの結果はすべて自分に返って来ることになるからです。