何が目的か?ってみなさんに一番に考えて欲しい問題なんです。スピリチュアリティにおいても、この世界が何の目的に向かっているかってことがすべての教義の根本になっているはずで、そこの部分が曖昧でぼやけていれば、あらゆる行動にも焦点が定まっていないことになってしまいます。ところがスピリチュアリティの歴史を辿ってみますと、宇宙の目的について非常に漠然とした、例えば無限の進化だとか神との合一だとか、具体的に考える余地が全然ないような概念を持って来ていることが多かったようです。あるいは宇宙の目的なんて考えても分からないんだから、人生の意味もまた考えたって仕方がないというような哲学があったわけです。あるいは人間の生活は経済さえ豊かであればあとはどうにでもなるという結論に至り、これは本当のスピリチュアリティではない神秘的生活術に形を変えたわけです。困ったことに、今の世界情勢を見る限り人類は既に滅亡の危機に瀕しており、個人が幸せになるとか個人が悟るといった悠長なことをやってる時間はなさそうだ、という意見に多くの人が同意するのではないでしょうか。かと言って、自分を犠牲にして平和のために尽くせというような雲を掴むような理想を言ったところで、実行できる人はほとんどいないでしょう。そこで、自分の幸せを犠牲にしないでなおかつ世界平和を実現するために実行可能な教えが必要になっているわけで、幸いなことに近年そのような教えがいくつも出ており、あいのほしでも応援しているという訳です。それは哲学とか生き方の一つとするよりは、「こうならないと人類は滅亡するしかないよ」という類いの基本姿勢の話だと思います。あいのほしには色がないし神を信じるべきだというような主義主張もしませんが、人類がこれからも存続しようと思うなら譲れないポイントというものはあり、宗教いかんに関わらず誰でも理解できて実践できるような話を出来たらいいなと考えています。