事実

最近このポッドキャストで「事実」という言葉をよく使っているんですが、あいのほしで言う事実とは、一般的な意味での人生を取り巻く環境、つまり家族、仕事、人間関係、家、お金、自分の体や性格といったことを総称して言っています。精神世界ではよく、ざっくり人生は夢幻だとか、物質的環境に関係なく心に思い描いたことはすべて事実だとかいう考えがあって、自分で納得できるならそれでも構わないと思います。「思いは必ず現実になる」と信じて、自分の人生で実証する覚悟があるなら、それは潔い生き方です。間違っていると言うつもりはありません。だけど、どう考えようが事実はあまり変わらないのではないでしょうか。なぜなら、今ある事実はご先祖様やいわゆる過去世の思いの結果であるからです。そういう意味で、今ある事実を見ることなしに十把一絡げ的に説かれる方法論には注意した方がいい、とあいのほしでは考えます。(「あなたはそのままでいいし何も変わらない」という教えは、嘘をついているわけではないので問題ありません。)今ある事実というのは過去の生き方がそのまま結果として現れた姿であるので、何か変化を起こそうと思ったら事実を精査するのが一番(厳しいけど)無駄のないやり方だと思うんですが、みなさんはどう思いますか。今ある事実が何であれ、今の自分に相応しい当然の結果として現れている姿だという理解は、哲学としては相当センシティブな話ではありますが、もし受け入れられるなら幸せへの一番の近道だと思います。